日経平均株価は世界経済の動向はもちろん、国内の経済に関しても大きく左右されます。しかし、日経平均株価が大幅ダウンしたとしても、すべての銘柄が軒並み歩調を揃えてダウンしているわけではありません。中には株価がアップしている銘柄もあります。また、同じダウンといっても、わずかな下げ幅でとどまっている銘柄もあります。
このように、全体の動向とは裏腹な動きをする銘柄もあるのです。そこで、株式投資を行うにあたって、1つの銘柄にすべてをかけるといったような投資方法を行うと、その株価が上がったときには大きな収益につながるかもしれませんが、逆に株価が下がってしまった場合には大きな打撃を受けてしまいます。そこで、分散投資といって、いくつかの銘柄の株式を購入するという方法があるのです。いわゆるポートフォリオ運用とも呼ばれている投資方法で、1つの株価が下がっても、他でカバーすることが出来たり、また同時に株価が上がったときは当然収益が膨らむといった効果が挙げられます。
しかし、例えば、自動車関連銘柄などのように同じ業界の銘柄を複数購入しても、それはポートフォリオ運用にはなりません。自動車関連銘柄は世界経済、さらには為替などの影響を受けやすく、円安ほど株価が上がりますが、円高ほど株価は下がります。つまり、自動車関連銘柄を複数所有していても、同じタイミングで打撃を受けることが多くなってしまうので、ポートフォリオとしての意味を成さないのです。したがって、ポートフォリオ運用を行う場合は、まったく業界の異なる銘柄を所有することが、一番の前提となるわけです。